住宅ローンをお得に!活用のポイントABC

繰り上げ返済を利用する

IMG_1100住宅ローンには繰り上げ返済と呼ばれる、毎月の支払い額とは別に一定の金額を返済して総返済額を減らす返済方法が存在します。これを上手く活用することでお得度がアップするのでぜひ覚えていきましょう。そもそも繰り上げ返済すると、なぜ総返済額が減るのかと言えば、これは元金を大きく減らすことができるから。住宅ローンの月々の返済額には金利と元金が含まれており、返済した金額全額の元金が減るわけではありません。これに対して繰り上げ返済額はすべて元金部分にあてられます。

元金が減るということは、そこに付随する利息が消えるということ。結局のところ住宅ローンの総返済額を上げているのは利息ですからね。それを減らせるというのは非常に大きいのです。特に住宅ローンの返済期間のうち前半は利息の割合が大きいタイミング。(元利均等返済の場合)ここで繰り上げ返済することによって元金を大きく減らし、利息をグッと抑えることが可能です。そのため、繰り上げ返済はなるべく早くから行ったほうがいいわけです。(毎月一定額の元金を返済したい方には元金均等返済という返済方法があります。デメリットは返済当初の返済額が高くなることです。)

ただ、住宅購入後というのは何かとお金のかかるタイミングなので貯金を大きく減らすのには抵抗がある方も多いでしょう。実際に固定資産税などもかかりますし、無理して繰り上げ返済するのはおすすめしません。あくまでも余裕のある分で行うようにしましょう。金融機関にもよりますが、繰り上げ返済は数万円から可能なところもあります。金融機関を選ばれる際に、繰り上げ返済の制度も確認しておきましょう。ちなみに、繰り上げ返済には期間短縮型と返済額軽減型の2種類が存在します。前者はその名の通り住宅ローン完済までの期間を短くする方法。返済額については従来と変わりありません。後者は逆に毎月の返済額を少なくする方法で返済期間については変わりありません。

基本的に期間短縮型の方が総支払額を少なくできると言われているので、特に問題が無ければ時間短縮型でいいでしょう。もちろん、何かしらの理由で毎月の負担を減らしたい時には返済額軽減型もおすすめです。このあたりは自分たちの生活に合わせて選びましょう。繰り上げ返済のシステムは以上のようなもの。早め早めに繰り上げ返済を行っていけば、総支払額に数十万円から数百万円の差が出ることも珍しくありません。将来を見越して余裕のある時には積極的に利用しましょう。